甲府旅行記'25 2025年6/6-6/7 |
6/6(金)、この日は東京ビッグサイトに出張に出ていました。 仕事を終えて、17時過ぎに国際展示場駅からりんかい線大崎方面の電車に乗車。 本来大崎で乗り換えて品川に行くはずだったのですが、案の定、私の身体が言うことを聞きません。 乗り込んだ電車が埼京線直通だったので気付いたら新宿駅に到着。 新宿駅直結のバスタ新宿に足が勝手に進み、甲府方面行のバスに乗り込みました。 ということで今回の出張ついで旅は山梨県甲府市を旅します。 18:35に新宿を発ったバスは沈みゆく太陽を追いかけて一路西へ走ります。 多摩エリアの高速道路上で客をさらに乗せ、車内は満席。 中央道を走り、上野原、大月を経て、勝沼からは下道で甲府に向かいます。 甲府駅に到着したのは21時で、所要時間は2時間20分ほど。 甲府市は山梨県の県庁所在地ですが、県庁所在地の中では鳥取市に次いで2番目に人口が少ない市です。(2025年6月時点) しかしながら、駅周辺にはヨドバシや飲み屋があって想像していたより都会です。 とりあえず甲斐の国に来たので、駅前でライトアップされている甲斐の虎武田信玄公にご挨拶。 まずは空きっ腹を満たしに駅から南に3分ほどのおざらとほうとうの店「ちよだ」へ。 詳細 この店は甲州名物おざら発祥の店らしいので、迷わずおざらを頂きました。 おざらはほうとうの麺をつけ汁に浸けて食べる料理です。 初めて頂きましたが、つけ汁に色々な具材の旨味が染み出していて麺にマッチして美味しかったです。 もう少しお腹は減っていますがちよだから直ぐのところにあるこの日の宿「萬集閣」に向かいました。 個性溢れる外観にオラわくわくすっぞ! うまくスライドしない引き戸を開けて、入口でベルを鳴らすと、おばあちゃんが出てきてくれました。 宿泊カードを書いてから料金を支払い、旅館の説明を受けます。 おばあちゃんは足が悪く、部屋がある3階までいけないそうで、入口で全てを理解する必要があります。 酩酊状態で理解力ゼロ状態だったら詰みです。(笑) 説明を聞いていると、「今回のお部屋の3〇〇号室は...」と言いかけて一旦止まりました。 「えっ、お化けでも出るんですか」って喉元まで出かけましたが何とか抑えました。 「3〇〇号室は部屋の外に照明の主電源があってOFFになっていたらリモコンで点かないかもしれません」というだけでした。 昭和の雰囲気が漂う味のある部屋です。 門限は12時と言われていたので、準備を整えて少しだけ夜の甲府を散策してみることにしました。 駅前から南に延びる平和通りには飲み屋が立ち並び、人通りもそこそこあります。 さらに南東方向のエリアが甲府の繁華街らしく、アーケードの銀座通り商店街などがあります。 金曜の夜だけあって、こじんまりした飲み屋がそこそこ繁盛していて私の出身県の県庁所在地Z市より10倍は都会でした。 かすがもーるというところを歩いていると無料案内所が複数あり、キャバクラどうですかとお兄さんが声をかけてきます。 竹バイクは人間に興味が無いので、当然ながら即お断りです。 お兄さんたちからしたら街の写真ばかり撮っているこいつは何なんだという感じでしょうね。 散策には30分もかかりませんでしたが、甲府の夜の雰囲気が分かったので満足です。 宿に戻ると入口のカーテンが閉められ電気が消されて薄暗くなっていました。 なんか宿というか家に帰ってきた気分で、周りに迷惑にならないように静かに部屋に戻りました。 この日の外でのタスクは全て完了したので、部屋で浴衣に着替えて、風呂に行きました。 循環式なので清潔で、浴槽に座って足を伸ばしても反対側まで届かない大きさです。 ストレッチしながらゆっくり風呂に入って一日中歩いた疲れを癒しました。 部屋でテレビを見ながら、このサイトを更新していたらいつの間にか日が変わっていたので就寝。 旅館の前をトラックが走ると地震のように揺れますが、それも一興と思いながら夢の中に入ったのでした。 |
甲府旅行記'25 2025年6/6-6/7 |
6/7(土)、朝7時に起床し、朝食を買いに外出。 宿から南へ5分ほど甲府で有名な丸十パンへ。 詳細 朝7時台だというのに次から次へとお客さんがやってくる人気店で、名物のレモンパン等を買って宿に戻りました。 めざましテレビを見ながらレモンパンを頂いてみると、外はサクサクで中はふんわりレモンが薫る上品なパンでした。 パン3つをお腹に入れて、ハードトラベルの準備は万端。 甲府駅を北に抜け、やたらと立派なNHKの横を通って、カーシェアを予約した駐車場へ。 ヤリスクロスに乗って目指す最初の目的地は特別名勝昇仙峡です。 和田峠というつづら折りの道を抜け、昇仙峡グリーンラインを軽快に走っていると横に絶景が現れました。 見えているあたりが昇仙峡の奇岩地帯なのですが、時間が足らないので、今回は昇仙峡の真ん中あたりから歩きます。 県営駐車場に車を停めて、散策開始。 朝から晴天に恵まれ、既に気温も高く、歩き始めて直ぐに上着を鞄にしまいました。 遊歩道を歩いていると、観光地らしく土産屋がちらほらあります。 しばらく歩くと、夢の松島というポイントに至ります。 巨岩がゴロゴロあり、川には勢いよく水が流れ、落ちて流されたら一巻の終わりです。 今のご時世、こういう場所は危険立入禁止などが書いてそうですが、そういうものはなく自己責任が山梨クオリティです。 上を見上げると、天狗岩と覚円峰と呼ばれる昇仙峡の絶景スポットがあります。 長い年月を経て花崗岩が削られて出来た景色で、これを見るだけだけも昇仙峡を訪れる価値があります。 それなのに昇仙峡は駐車料金も入場料金も不要なんです。 山梨は太っ腹過ぎるやろ。 遊歩道を歩きながらあ、違う角度から覚円峰を眺めたり、音を立てて流れる激流を見るだけで楽しめます。 途中、石門と呼ばれる石のトンネルもあったりします。 昇仙橋という橋を渡ると岩をくり貫いた通路を通るのですが、天井をみるとこんな感じです。 岩に挟まる夥しい量の一円玉。 その先に落差30mの巨大な仙娥滝が現れ、再び圧倒されました。 滝の上には願掛けスポットやオシャレなお土産店が並びます。 甲府は宝石も有名らしくジュエリーショップもあります。 ワインの店の横にはこんなベンチがありました。 こんな酔っぱらいの横に座りたくねー。 そこを過ぎると車道に出たので、もう少し先まで歩いてみました。 宝石店や影絵美術館などがありますが、竹バイクのハードトラベルでは完全スルーです。 小さな広場にクリスタルファウンテンなる巨大な水晶が飾られた噴水が現れました。 かつて甲府駅前にあった噴水をモデルに造られたそうです。 この先に昇仙峡ロープウェイがありますが、今回はここでUターン。 滝の上に戻って、何があるかじっくり見ると色々カオスでした。 布袋様のお身体は札だらけ...。 未来電話なる自分の未来の目標などを宣言できる電話。 願い事を叶えてくれる蛙仙人。 この旅行記のネタにしてくださいと言わんばかりの連続攻撃です。 帰りは同じ道なのであまり写真を撮らずに歩いて、昇仙峡観光は1時間半ほどで終了。 車に乗り込み、来た道を通って下山します。 途中、和田峠にみはらし台があったので立ち寄ってみました。 遠くに残雪を残す富士山と下界に甲府盆地が見て、甲府市街へ戻るのでした。 甲府市街編に続く。 |
甲府旅行記'25 2025年6/6-6/7 |
甲府盆地に下りてきて、甲府駅から真っ直ぐ北に2kmほどのところにある武田神社に到着。 元々、ここは武田氏の居館である躑躅ケ崎館跡ですが、館は無く、今は神社になっています。 拝殿は立派で、能舞台などもあり、駅から少し遠いのに人はそれなりに訪れていました。 武田神社はこれくらいにして、続いて甲府駅から東に3kmほどの善光寺に向かいます。 「善光寺って長野じゃないの?」と思われるでしょうが、甲府は甲斐善光寺があるんです。 びんずるが祀られていて、500円払うとお堂の中に入って戒壇廻りも出来ます。 長野と一緒ですね。(笑) せっかくなので500円を払って入ってみました。 竹バイクがお金を払って見学するなんて珍しいでしょ。 山梨は全て無料ばかりで逆にお金を払いたくなったんです。 戒壇廻りは真っ暗過ぎてよくわからないですが、これも長野と一緒です。 写真撮影禁止なので言葉で紹介するしかないですが、興味があれば行ってください。 他にも特定の場所で手を叩くと音がする鳴龍や地獄を描いた七相図もあるので訪れる価値はあると思います。 善光寺を出て、甲府駅の北に車を返したらちょうど正午。 お腹も空いたので駅の南口近くにある奥藤本店へ。 詳細 この店発祥の甲州名物の鳥もつ煮を頂きました。 鳥のレバーや砂肝が甘辛く炒められていて、ご飯が進みます。 もりそば、小鉢、そば湯まで付いたセットだったので結構お腹いっぱいになりました。 店を出ると、目の前にガンダムのマンホールを発見。 ガンダムマンホールプロジェクトのひとつだそうです。 ここからは歩いて甲府の街を散策します。 まずは甲府駅の南東にある甲府城跡を訪れました。 普通の城には無い巨大なオベリスクが目を引きます。 謝恩碑と呼ばれるもので、皇室所有の森林を山梨県がもらい受けたことを記念しているんだとか。 天守は無いですが、石垣と復元された門があり、高台から見る景色は最高です。 西側は南アルプスを背景に甲府の市街地が一望できます。 急に下の方から爆音がすると思ったら、広場でフェスがやっていました。 人が集まるイベントをしっかりやっているなんて甲府凄いじゃないですか。 比較対象がM県Z市だから何でも凄く見えてしまうわけですが...。 城を出て南側には小江戸甲府という商業施設が並ぶ通りがあって賑わっていました。 そこを過ぎるとオリオンイーストにはレンガ造りの建物があったりしてシャレています。 オリオンスクエアというアーケードの横には岡島というご当地百貨店があります。 この写真を撮っていると近くのおばちゃんが「何を撮っているの?」と声を掛けてきました。 「趣味で街を撮っているんです」と言ってから、不審者と思われないように県庁所在地でも百貨店が減っている現状を熱弁しておきました。 その方が不審者ですね。(笑) 後から調べて分かったのですが、岡島は元々別の場所にあって縮小して現在の位置で営業しているようです。 この辺りまでは人通りがありましたが、昨晩訪れたかすがモールや銀座通り商店街は意外と閑散としていました。 ここから再び駅方面に歩くと、途中でガラス張りで未来感ある甲府市役所が現れました。 甲府ってもしかして凄いお金持ちなのでは...。 その後、駅の中にあるお土産ショップで土産物を購入。 ここまで栄えている駅の南側を散策してきましたが、北側も訪れてみました。 駅の北側の広場には旧陸沢学校校舎が移築されており、整備しようという感じが見受けられました。 そして北側の線路沿いには甲州夢小路というこれまたシャレた商業施設があります。 時刻は14時半頃で16時のバスまで時間があったので甲州夢小路にある入兆青果で休憩。 ぶどうスムージー500円を冷房の効いた2F席で涼みながらゆっくり頂きました。 店を出ると小雨が降り出していましたが、全ての計画をコンプリートした後なので全然構いません。 こうして甲府駅16時発の新宿行バスに乗りました。 昨晩は暗くて見えなかったのですが、勝沼あたりは本当にブドウ畑ばかりでした。 快速なので2時間弱で新宿に着く予定でしたが、ここで問題が発生。 小仏峠を先頭に渋滞が発生して十数キロ手前の上野原あたりから全然動きません。 週末の関東の渋滞を舐めてました...。 結局バスは大幅に遅れて、3時間弱かかって18:50頃に新宿に到着。 休日夕方に東京方面に向かうのはバスじゃなくて電車の方が良いという点は勉強になりました。 せっかく新宿にいるので駅近くのシンちゃんラーメンでラーメンを頂いて夕食にしました。 詳細 新宿から山手線で品川まで移動し、20:07発の新幹線で帰阪し、この旅を終えたのでした。 |
竹バイク四六時中 since 2001-09-08 / Copyright 2001- TAKEBIKE. All Rights Reserved.